3月12日のクラブ奉仕委員会で、「我らの栖 古都・奈良 ポイ捨て撲滅運動」の実施計画について報告され、同意を得た。奈良市と共同で環境美化のために実施するもので、骨子は下記の通りである。
ポイ捨て防止を市民に呼び掛ける「立て看板」40本をつくり、市内の要所に設置する。場所については奈良市と協議中で、近く決定するが、三条通に5本、残りを他の地域に配分する。近鉄学園駅南にメーンの「立て看板」を置き、4月26日には藤原明奈良市長も出席、この運動を盛り上げる予定である。同駅南には奈良西ロータリークラブ創立35周年記念事業として、太陽熱のクリーン・エネルギーで作動する時計塔を設置した、ゆかりの場所でもあ。
この日はロータリークラブのメンバーも多数参加し、全員揃いのブルゾンを着用して駅周辺のごみ収集に汗を流し、街をクリーンにする姿勢を市民へアピールする。青少年を中心にしたグループ「まつぼっくり」もこの運動に参加する計画で、若い世代にも環境保全のあり方について学んでもらう。小原壮一会長も「これを機会にメンバーは自宅周辺でも日ごろからごみの追放を進めてほしい」と要望している。
ごみやタバコのポイ捨てを止めるように常々言われているものの、根絶はなかなか難しく、住民からも苦情が出ている。奈良市では平成6年度から「ポイ捨て防止条例」を施行し、美化促進地域を指定し、罰金も定めて、ごみやタバコの吸殻を捨てないよう呼び掛けている。さらに本年3月1日から「路上喫煙防止条例」が施行され、5月をメドに防止地域を指定し、11月1日から違反者には過料が科せられる。この2つの条例は車の両輪となってポイ捨てを防止し、環境美化に大きく貢献するものと期待される。
平成22年には建都1300年を迎えて、様々の記念行事が行われ、観光客の増大が見込まれている。それに先立って3月20日には奈良〜三宮間で近鉄・阪神電鉄の相互乗り入れが実現し、人々の交流は一段と活発になろうとしている。街をきれいにしてお客様を迎える市民運動も展開されており、RI2650地区の川端五兵衛ガバナーも環境の保全を強く訴えられている。このような情勢を背景に、奈良西ロータリークラブでは、社会奉仕事業の主要な柱として、「我らの栖 古都・奈良 ポイ捨て撲滅運動」を実施することにした。 |